from Hip-11月号-
こんにちは。早くも今年は残り2カ月となりました。
今月11月は、昨年より日程の変わった武市昌子杯の月です。最後の火曜日、27日に渋谷のセルリアンタワーにて行われます。
今年当社からは、白無垢花嫁に私が、振袖トータルに3名のスタッフと1名のアシスタントが出場致します。
昨年は震災の影響のために花嫁部門がなくなり、私一人で振袖部門に出場し、ラッキーなことに優勝をいただくことができました。8回目の出場でした。
この優勝の報告をして間もなく、私の母は帰らぬ人となりました。今年は、報告するべき人が一人少なくなった私ですが、逆に、どこにいても見ていてくれるような気が致します。
振袖に出場する選手の中にはコンクールに慣れている?スタッフから、初出場のスタッフまでさまざまです。
連日お客様にモデルをお願いして、閉店後トレーニングを繰り返しております。
何事にも立ち向かう姿は清々しくさわやかなものです。
コンクールは自らの技術を惜しみなく磨くためにはとてもいい機会です。また、一度に、多くの志の高い方たちと肩を並べて競技することは、己の力を知るためにはまたとないチャンスです。
コンクールは出なければいけないものではありませんし、また、出たからといって、もしくは優勝したからといって、生活は何も変わりません。ただ、それと気付かれなくとも、自分の手についたものは自分が一番よくわかります。
技術面ではもちろんですし、日本中から集まってくる選手たちをたくさん見るだけでも、お行儀はもとより、同じ目的をもった美容師たちの前向きな姿勢に感動いたします。
そして成し得たときの達成感は言葉では言い表せません。10年以上何回もいろいろなコンクールに出場し続けている私でさえそう思うのですから、初出場の選手たちにとってはどんなに小さなコンクールであっても、エベレスト初登山ではないでしょうか。
ぜひともその日の感動を一生忘れずに励んでもらいたいものです。
時に時間はやさしい友達で、次々と忘却をプレゼントしてくれます。
ですが、忘れたくないもの、忘れてはならないものをたくさん持ち続ける。
これも大切な時間との付き合い方です。
少し夜が長くなり、物思う頃となりました。
そしておしゃれも楽しみましょう。
この続きはサロンで。
2012年11月 山宮博子