from Hip-4月号-
こんにちは。
春、4月がやってまいりましたね。
3月にはたくさんのご卒業式のお支度をたまわり、ありがとうございました。
昨年の3月にはあの震災を境に、頂戴しておりましたお支度も、ご卒業式が中止となり、残念ながらキャンセルとなられたお支度が、少なからずございました。
わたくしどもが残念なのはもちろんですが、ご本人様たちもどんなに無念だったことでしょう。一生に一度のご卒業式。親御さまにとっても同様だとお察しいたしました。
今年は昨年の無念を晴らすように、たくさんのご予約を頂戴し、忙しくも楽しいひと月を過ごしました。ありがとうございました。
さて、ご卒業の後には必ず新しい生活のはじまりがあります。厳しい社会情勢の中、就職のお決まりでない卒業生の方もいらっしゃいましたが、いずれにしましても今までとは違う生活が始まりますね。
当社にも新卒者が入社いたしまして、3月下旬より研修に入っております。一日も早く慣れ、お客様に覚えていただけるようにと切磋琢磨しております。
先日サッチャー元英国首相を描いた映画を観ました。
「どう感じるかではなく、どう考えるかこれが大事、考えが人を作り、人が国を作る。」
心に響いた言葉でした。かつての頃よりはるかに女性が生きやすい世の中になりました。私もその恩恵を頂いている一人だとは思いますが、まだまだ女性の社会進出には多くの壁が立ちはだかっています。サッチャー女史の時代であればなおさらだったことでしょう。(といっても私にとってはまだ記憶に新しい時代ではありますが・・)
まずは自分。自分に甘えないこと、自分が女であることに甘えないこと。これは大きな課題です。
最近にわかに高齢の父の介護をするようになった私が考えるのは、神様は女を誰かの世話をさせるために作ったのではないかしら?と思ったことです。「誰か」とは、まあ男性のことなのですが。子供を持ったら子供の、そして夫の、そして高齢になった両親の。その能力はもともとある程度は兼ね備えているらしく、わたしはもとより、今回のことでは、大人になった娘が非常に役に立っていてくれています。ですが、こういった日常的な細かい家事や介護は大変見返りの少ない仕事です。女性であれば誰でもが既に分かっていることとは思いますが、やって当たり前といわれることです。これができて初めて社会でも役に立つ男性からも「仕事」として認められることに参加する権利が与えられるのです。
かなりその時点でハンディを負ったスタートになりますね。また、その足を引っ張るのは、夫であったり、子供であったりする前に、先輩の同性であることが多いように見受けられますが・・。
自分を強く持つこと、周りの心ない言葉に左右されない信念を持って生きること。これは性別に関係なく社会に出たら必要なことです。
わたくし達の仕事は女性の力は欠かせませんし、お客様もその多くが女性でいらっしゃいます。新しく社会に羽ばたいた新社会人のみなさん、とくに女性に、たくさんの応援を送って今月のごあいさつにさせてください。
今年は花粉症が少し楽なわたしです。お花見便りをお聞かせください。
この続きはサロンで。
2012年4月 山宮博子